防災・BCP

BCP策定を依頼してから完成までの流れ|ヒアリングから納品まで、元自衛官コンサルが解説

狙ったキーワード: BCP 策定 依頼 流れ ファネル層: 刈り取り層 想定読者: 初めてBCP策定の外注を検討する担当者


はじめに

「BCP策定を外注すると決めたが、依頼したら何がどう進むのか分からない」——初めてBCP(事業継続計画)の外注を検討する担当者から、費用の次に多くいただく質問です。

進み方が見えないと、社内での説明も、担当者としての工数の見積もりもできません。本記事では、BCP策定を依頼してから完成までの一般的な流れを段階ごとに整理し、各段階で発注側に求められる関わり方をお伝えします。

筆者は自衛隊で危機管理・部隊運用に携わった経験を持ち、現在はIT開発の実務も行うチームでBCP・IT-BCP策定支援を行っています。

全体の流れ(5つの段階)

1. 初回ヒアリング・現状把握

最初に行うのは、事業内容・拠点・体制・既存の防災対応の確認です。「何を守りたいか」「どんなリスクを想定するか(自然災害だけか、サイバー攻撃・システム障害も含むか)」をすり合わせ、策定の範囲を決めます。

この段階の質が計画全体の質を決めます。逆に言えば、ここで自社の業務をほとんど聞かずに話が進む場合、テンプレートの穴埋め型サービスの可能性があるため注意が必要です。

2. 事業影響度分析(BIA)・リスク評価

事業影響度分析(BIA:Business Impact Analysis)とは、「どの業務が止まると、どれくらいの期間でどの程度の影響(損失・信用低下・契約不履行)が出るか」を洗い出す分析手法です。BCPの土台となる工程で、ここで「優先して守る業務の順番」が決まります。

発注側には、部門へのヒアリング調整や業務フローの情報提供といった協力が求められます。丸投げにせず社内の実態を渡せるかどうかが、実際に機能する計画になるかの分かれ目です。

3. 対策・体制の設計

分析結果をもとに、緊急時の体制(誰が判断するか・代行決裁のルール)、初動手順、復旧の優先順位、必要な事前対策(備蓄、データバックアップ、システムの冗長化など)を設計します。

IT-BCPまで含める場合は、この段階でバックアップ体制や復旧手順(DRP)の設計が加わります。

4. 文書化・計画書の納品

設計内容をBCP文書としてまとめます。よい計画書は「分厚い書類」ではなく、緊急時に現場が開いて動ける実用的なものです。納品時には、経営層・現場への説明会をセットで行うケースもあります。

5. 訓練・見直し(策定後の運用)

BCPは作って終わりではありません。「本当に機能するか」を評価する方法は、訓練で実際に動かしてみることです。

まず取り組みやすいのが机上訓練です。地震やシステム障害などのシナリオを提示し、計画書に沿って「誰が状況を集約し、誰が判断し、どう現場へ伝えるか」を会議形式で検証します。動かしてみると、連絡順序の抜けや代行決裁の曖昧さといった「計画が機能しない箇所」が具体的に見つかります。この有事の指揮系統がきちんと回るかの検証は、有事の際に指揮所活動を担ってきた元自衛官が在籍する当社が、特に強みとする領域です。

また、BCPは年次での更新が前提です。組織変更・拠点やシステムの変更・訓練で見つかった課題を反映して見直すことで、計画が実態から乖離するのを防ぎます。策定のみで契約が終わる場合と、訓練・見直しまで継続支援を受ける場合があるため、依頼時にどこまで含むかを確認しておきましょう。

期間の目安と、発注側の関わり方

所要期間は、対象範囲(全社か一部門か)、BIAの深さ、IT-BCPの有無によって大きく変わるため、一律には言えません。見積もり時に「自社の場合のスケジュール」を段階ごとに提示してもらうことをおすすめします。

発注側の稼働が特に必要になるのは、段階1〜2(ヒアリング対応・社内調整)です。ここへの協力度合いが成果物の質に直結することは、あらかじめ社内で共有しておくとスムーズです。

依頼前に確認しておきたいこと

  • 各段階の成果物と、自社側に求められる協力内容が明示されているか
  • BIAを省略していきなり文書化に進むプランになっていないか
  • 訓練・見直しまで含むか、策定のみか
  • IT-BCP(システム・データの継続性)まで対応できるか

まとめ

BCP策定の外注は、「ヒアリング → 事業影響度分析 → 設計 → 文書化 → 訓練・見直し」という流れで進みます。プロセスが見えれば、社内への説明も、必要な協力体制の準備もしやすくなります。

PonTech Labでは、自衛隊での危機管理経験とIT開発の実務知見を活かし、ヒアリングから訓練・見直しまで一貫したBCP・IT-BCP策定支援を行っています。「まず何から相談すればいいか分からない」という段階でも構いません。

まずは無料相談で、自社の場合の進め方とスケジュール感を確認してみませんか。

内部リンク候補

  • BCP策定を外注する場合の費用相場は?(#1)
  • BCP策定代行会社の選び方|外さない5つの判断基準(#2)
  • IT-BCPコンサルの費用相場と、依頼前に確認すべきこと(#3)
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